石を選ぶ時間が、制作時間の三分の一を占めています。
Crystal Mistralを始めたのは2014年の秋、名古屋・覚王山の路地裏にある小さな一室でした。それ以前は東京・御徒町の貴金属工房に勤め、量産ジュエリーの石留めと地金加工を担当していました。毎日同じ型に同じ石を留める作業の中で、石の個性を活かすことへの関心が強くなり、独立を決めました。最初の半年は道具を揃えるだけで精一杯で、制作できる作品の数も限られていましたが、その制約が今の「少数精鋭」というスタイルの原点になっています。
小林 千晴は、京都の工芸専門学校で金工を学んだ後、東京・御徒町の老舗貴金属工房で五年間、地金加工と石留めの技術を磨いた。その後、ミラノのジュエリーデザイン事務所でシーズン制作に携わり、2014年に名古屋・覚王山に自身のアトリエ「Crystal Mistral」を開いた。現在は受注制作を中心に、年に…